ハグくしろインタビュー

子供の好奇心をくすぐる 見守りと驚きのメカニズム

 幅広い年代の来館者が科学に触れ、遊び合う場「遊学館」。無料エリアに国内最大級の屋内砂場を備え、プラネタリウム「スターエッグ」もリニューアルされるなど、子供たちの驚きやワクワク感を育てる施設として喜ばれています。遊学館でサイエンスショーなどを行っている古野峻也リーダーに、子供の好奇心をくすぐる秘訣を伺いました。

釧路市こども遊学館とは?
遊学館は児童館と科学館の機能を併せ持つ社会教育施設です。「遊びと学びの交差点」をテーマに、幼児から大人まで楽しめる施設として、年3,000回を超えるイベントを行っています。イベント内容はプラネタリウム投影、工作、実験などがあり、いずれも幼児向けや成人向けなど年齢層に合わせた内容です。利用率では幼児から小学生までの利用が最も多く、中には毎日訪れる子供もいます。

古野さんの担当する「ふしぎらんど」

古野さんのお仕事内容について教えてください。
「宇宙・地球・生命」をテーマとした、3階フロア「ふしぎらんど」を担当しています。フロアには水流の実験が楽しめる「水のプレイテーブル」などがあり、普段はそうした展示物の紹介を行っています。その他、イベントの企画・運営や、サイエンスショーのステージに立つこともあります。普段訪れる子供たちの様子を手がかりに、新たな発見につなげられるような関わり方や企画・運営を心がけています。

子供の知的好奇心を伸ばすために大切なことは?
誰でも口頭説明では理解が難しいように、子供にとっても大切なのは体験することです。科学は難しいようで実は日常に散りばめられているもので、どっちの草が強いか競う「草相撲」だって科学だと思っています。「やってみたい」「もっとこうしたい」という気持ちで遊んだ体験の積み重ねが、いつか知識として学ぶ際に興味を持つ手掛かりや、理解するための材料になるのではないでしょうか。

家族やまわりの人ができることはなんですか?

「ふしぎらんど」の人気No.1展示シャボンチューブ

子供の興味をサポートしたりする際は、子供が見ている世界を大切にした関わり方が重要だと考えています。例えば、子どもが延々と水に石を投げている際に少し大きな石を投げてみせるなど。夢中になっている世界の延長として新たな探究が始まると思います。また、大人はついつい成功へ誘導したくなりますが、その気持ちをグッと押さえて見守ってください。以前、アイスクリームを作る実験に取り組んだ親子がいました。その子供はかき混ぜながら冷やす工程を「かき混ぜなくてもうまくいく」と予想しましたが、結果はうまく固まりませんでした。しかしお母さんがグッと我慢して見守ったことで、かき混ぜる重要性に心から納得したようです。こうした体験が次の知的好奇心につながると考えています。

釧路で子育てする方々へメッセージ

古野さんがプレゼンターを務めるサイエンスショー

科学は自然の中にたくさん隠れています。釧路は自然豊かなので、体験を後押しする素材も豊富にあります。遊学館で行っている「化石掘り」や「天体観測会 星空キャラバン」なども是非ご活用下さい。家族が楽しむ様子は、子供の好奇心をくすぐるもの。自然豊かな釧路の科学を親子でたくさん体験してください。

【INTERVIEWEE】
古野 峻也さん(ふるの しゅんや)
釧路市こども遊学館学習担当リーダー。1991年、岩見沢市生まれ。北海道岩見沢緑陵高等学校卒業後、北海道教育大学教育学部釧路校へ進学。地域学校教育専攻授業開発コースを履修。同校大学院へ進み、学校教育専攻学校教育専修を修了。2016年釧路市こども遊学館に就職。学習担当リーダーとしてサイエンスショーなどを行う。
・釧路市こども遊学館
住/〒085-0017 北海道釧路市幸町10-2
℡/0154-32-0122(火~日曜9:30~17:00)
★2020年8月8日(土)~8月18日(火) 夏休みイベント2020「遊学館、コロナ対策してるってよ」を実施予定です。マスクポーチ作りや手洗い実験、ソーシャルディスタンスを使った遊びなど、変化する日常を楽しめるような遊びや実験をご用意してお待ちしております。

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