ハグくしろインタビュー

女性のより積極的な働き方、生き方をアドバイス

 夫婦共働きが一般的になりつつある現在、釧路でも子育てをしながら働く夫婦も珍しくなくなりました。働く女性の中には、長く仕事は続けていきたい。でも、どんな仕事が自分に合っているのか、そもそもどんな人生を送りたいのか、自分のありたい姿が明確にならない女性も多いはず。そんなとき助けになるのが、キャリア形成について考えることでしょう。今回は「釧路の女性の未来を創る会社」をキャッチフレーズとするモカの代表、森崎さんにお話を伺いました。

活動についてお教えください。
 離婚後、シングルマザーとして3人の子供を育ててきました。子供と触れ合える朝や夕方には自宅にいられるよう働いていたので、日に5種類の仕事を掛け持っていたこともあります。そんな中、縁があり勉強させてもらったのがキャリアコンサルタントです。仕事を軸として、よりその人らしい人生設計をお手伝いします。それがハローワークで仕事をすることにもつながり丸13年、主に家事を担う女性の活躍を支援してきました。現在は会社業務としてキャリアコンサルタントを行いながら、市民団体の活動なども行っています。漁で使われる網から作ったボディタオル「魚網たおる」の企画・販売もその一環で、元々は事情があって家から離れられない女性の次の一歩につながるように作り出した内職です。

どのようなアドバイスをされていますか?
 キャリアコンサルティングを行う上で大切にしているのは、何よりも話すこと。仕事に出合えたのではなく自分で選んだと思える働き方をするお手伝いですが、初対面の相手に自分の環境や悩みを打ち明けるのは難しいことです。だからこそ、最初のカウンセリングで半分以上は私自身の経過や当時の悩みなどを包み隠さず話します。すると、共感できることがあったり新たな疑問につながったりしていくんですね。アドバイスというよりは、思いを引き出す作業です。

関わる周囲ができることは?
 モカでは釧路の企業に対し、従業員へ定期的にキャリアコンサルティングを受けられる仕組みづくりをお願いしています。キャリアコンサルティングは人生設計に関わるものですから、雇用継続の観点では必ずしも企業側が歓迎してくれないこともあります。しかしながら、主体的に働くことは、仕事に対する好奇心や冒険心を生み、生産性の向上やより積極的に働きたいと考え方さえも変えるものです。辞めてしまっても企業で培った経験は必ず次につながります。道東は狭すぎず広すぎない、人との距離感がちょうど良いサイズの街です。このまちだからこそ、地域全体での人材育成ができるのではないかと思っています。

釧路の女性にメッセージを。
 よりその人らしい働き方が求められる昨今、女性の活躍にも期待が集まっていますが、地方では育休を終えると仕事を辞める人がまだまだ多い現状です。「子供を抱えて1人で生活できるか分からないから、離婚できない」、そうした相談もありました。そうなる前に一度、自分が本当に望む働き方や生き方について考えてみて欲しいと思っています。セミナーなどに参加するのも自分にとっての新しい気付きにつながります。現在はコロナ禍でイベントへの参加も難しい現状ですが、オンラインではリラックスできる自分のテリトリーで参加できるため、より積極的に参加できるという利点もありますよ。

【INTERVIEWEE】
森崎 三記子(もりさき みきこ)
釧路市出身。1956年生まれ。武蔵野大学出身。認定心理士。キャリアコンサルタント。ハローワーク職員の経験を生かし、女性の多様な働き方を考える市民団体「釧路モカ女性プロジェクト」の代表も務める。
・㈱MOKA./https://www.moka-inc.com/

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