釧路新聞社社告

新年のごあいさつ

変化をしっかり形に  創刊75周年 郷土のために

 明けましておめでとうございます。 昨年の新年ごあいさつで「干支は庚子(かのえね)で新しいことに挑戦するには良い年」と紹介しました。

 ところが新型コロナウイルスが世界を席巻し、残念ながら尊い命を奪われた方もたくさんいらっしゃいました。今も決定的な治療薬がなく、やっとワクチンが開発された状況です。そうした中、医療、保健に携わる人たちは、年末年始もなく緊張状態が続いています。また、誹(ひ)謗(ぼう)中傷、偏見、差別とも戦っています。命を救う努力を日々行っている関係者の皆さまに感謝申し上げるとともに、安心して働けるよう応援します。

 さて、昨年の釧路、根室地域は、新型コロナの感染拡大が暗い影を落としました。しかし、うれしいニュースもありました。昨年6月には根室管内1市3町が申請していた「鮭(さけ)の聖地の物語」が文化庁の日本遺産に認定されました。また、8月には格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが釧路―東京(成田)線に就航、12月には釧路火力発電所が商業稼働を始めました。

 スポーツ界では、1月に釧路市立景雲中学校アイスホッケー部が全国優勝を果たし、2月には別海町出身の新濱立也選手がスピードスケート世界選手権スプリント部門で初優勝、11月には弟子屈町で少年時代を過ごした大相撲元横綱大鵬の孫、王鵬が十両昇進を決めました。そして先月、アイスホッケーのひがし北海道クレインズが全日本選手権で優勝し、チーム設立後の初タイトルを獲得しました。

 この一年で、生活様式や仕事の進め方が変わりました。「新しいことに挑戦する」昨年は、ある意味当たっています。“当たり前、、だったことがコロナ禍で見直しを迫られ、新たな道を探り実行せざるを得ませんでした。これは次の時代に備える序章ではなかったでしょうか。今年は、その変化をしっかりとした形に整えていく年です。

 さて、釧路新聞社は1946年11月27日に「東北海道新聞」として誕生して今年で75周年を迎えます。4分の3世紀に渡り新聞発行を続けられたのは、釧路、根室地域の皆さまのおかげです。

 創業者の片山睦三が社是とした「郷土ありてわれあり」の気持ちは今も変わりませんし、これからも変わりません。釧路、根室地域が、優しく、豊かな未来を築いていけるような紙面づくり、そして社員を目指しますので、今後も叱(しっ)咤(た)激励をいただければ幸いです。

 新型コロナに負けず、共に頑張りましょう。

釧路新聞社社長 星 匠