コラム【余塵】
成人式
釧根管内では5日から9日にかけて各市町村で成人式が行われ、晴れ着姿の若者の姿が目を引いた。コロナ禍の中だが式典で、若者たちの楽しそうな笑顔を見るのはいいものだと感じた。総務省によると今年1月1日までに20歳を迎えた新成人は約120万人で、俗に言う大人の仲間入りを果たした▼しかし、ニュースで必ず取り上げられるのが、暴れる新成人の姿。久しぶりに友人らと再会し、楽しさ余ってのこともあるかもしれないが、横浜では飲酒しながら路上で騒ぎ警察官も動員され一時騒然となったり、沖縄県では車で暴走したり、酒気帯び運転で物損事故を起こし逮捕される事案も発生している▼ほとんどの若者はきちんとルールを守っているはずで、一部が騒ぎを起こしているとは思うが残念である▼ここで取り沙汰されているのが、今年4月1日から成年が18歳まで引き下げられることと成人式の対象年齢の整合性である。NHKが11日に報じていたが、成人式は18歳ではなく20歳を対象とする自治体がほとんどとしている▼前回の小欄でも述べたが、18歳を成年としたとしてもまだ社会経験は乏しい。20歳の方が良いと思うが、今後各分野で混乱が生じるのではないか。(堀口義彦)
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