気象・災害釧路市根室市

暴風雪が釧根直撃 交通機関大幅な乱れ

 発達した低気圧の影響で釧路、根室管内は19日、沿岸部を中心に暴風雪に見舞われる大荒れの天気となった。列車の運休や航空便の欠航など交通機関に乱れが生じ、道路も通行止めが相次ぐなど住民生活に影響が出た。(水谷友路)

 気象庁は同日、釧路市阿寒、標茶町、鶴居村を除く釧根各市町に暴風雪警報、厚岸町、浜中町と根室管内全域に大雪警報を発表。釧路地方気象台によると午後5時現在、各地の24時間最大降雪量は厚岸町太田32㌢、白糠町28㌢、根室市26㌢など。釧路市中心部は12㌢だった。最大瞬間風速は根室市納沙布23・9㍍、根室市根室と釧路町知方学で22・5㍍、釧路市中心部22・3㍍など。

 この影響でJR北海道は午前11時ごろから順次、特急おおぞら7~12号のほか、根室線30本、花咲線と釧網線の各10本を全区間で運休した。20日も特急おおぞら1~4号や、根室線18本、花咲線全16本、冬の湿原号など釧網線全20本の運転を見合わせ、約1600人に影響が出る見込み。空の便は釧路空港発着の全便が欠航、引き返しとなり、根室中標津空港は新千歳や羽田を結ぶ3往復が欠航、空港ビルが閉鎖された。

 道路は午後7時現在、釧路外環状道路釧路西インターチェンジ(IC)―釧路別保IC、根室道路温根沼IC―根室ICのほか、国道44号の釧路町別保原野―厚岸町宮園―根室市穂香など国道3路線5区間、道道35路線43区間が通行止めとなっている。

 釧路署管内では午後6時30分までに、シャーベット状の路面にタイヤを取られてスリップし、正面衝突するなどの交通事故が11件発生した。釧路市の災害警戒本部によると、市内での被害は確認されていないという。

 根室では国道など8区間で通行止め

 ○…根室市は19日午前10時50分、災害警戒本部を設置した。午後4時現在、被害は確認されていないものの、市内を走る国道44号、高規格道路「根室道路」、道道は1064号(友知―牧の内)など3本、市道は花咲街道3号線(喫茶KK―道道花咲港線)など5区間が通行止めとなっている。(山本繁寿)

[写真/吹雪の中、高齢者向け3回目ワクチン接種最終日の会場周辺は混雑した(19日午後2時ごろ、根室市総合文化会館) ]

[写真/吹雪に見舞われた釧路市内。自動車も注意しながら走行(19日午後3時5分ごろ) ]


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