テツ男社長のたわごと

武佐と別保

 私が釧路新聞社の標茶支局に勤務していた1997年から4年間、断続的に「駅の周辺」という連載記事を掲載しました。駅舎とその周辺の写真、それに駅名の起源を含めた記事を掲載しただけでした。最初は、釧路、根室地域の釧網本線の遠矢から川湯温泉、花咲線の東釧路から根室、根室本線の釧路から直別までを掲載しました。何となくその後も調子に乗って、釧網本線、根室本線は全線、さらに石北本線、宗谷本線(一部)などにも手を広げました。

 

「駅の周辺」東釧路駅(1997年10月3日付)

 

 昨年、国鉄の大先輩(私は1987年3月31日まで国鉄職員)の方から「駅の周辺」のスクラップをいただきました。私自身はスクラップを持っていませんでしたので、「大事にとっておいていただい方がいらっしゃったんだ」とちょっと感激しました。

「駅の周辺」の記事をもとに、釧路、根室地域の駅を探訪したいと思います。まずは花咲線の武佐と別保です。

 

【武佐】開駅:1988(昭和63)年3月13日

  武佐は、駅の周辺が武佐という地名だったので名付けられました。近くに釧路星園高校(現在は統合されてありません)があり、また、住宅地も広がっていることから新たに駅が設けられました。私もたまに通勤などで使っています。

 

「駅の周辺」武佐駅(1997年10月5日付)

 

 開駅は1988年3月13日で、その翌日、弊紙に掲載されました。キハ27、56が開業式に花を添えました。よく見てください。今と違ってホームに上屋がありませんでした。

 

開業初日の武佐駅(1988年3月14日付から)

 

 学生をはじめとする乗客が寒風や雨雪にさらされるのはいかがなものか?という話が地域で出まして、同じ年の11月に上屋が取り付けられ、現在のようになりました。

 

現在の武佐駅

 

 武佐を境に、厚岸方面へ向かう列車は自然の中に飛び込んでいくようです。

武佐を出発し別保へ向かうキハ54

 

【別保】開駅:1917(大正6)年12月1日

 アイヌ語の「ペッ・ポ」(川の子)から。釧路町役場が近くにあり、歴史のある地域です冬になると駅前にイルミネーションが登場します。以前は、炭鉱もありました。

 

「駅の周辺」別保駅(1997年10月8日付)

 

 別保駅は上下の交換ができました。根室からやってきた急行ノサップが別保を通過します。白黒写真です。

 

タブレットの交換を用意するノサップの運転士、監視する別保の駅員(1980年ころ)

 

別保を通過する釧路行快速はなさき。ノサップと同じようなアングルから

 

 今は交換設備がなく、ホーム一本だけです。草に覆われていますが、側線も少し残っていてピットらしきものもあります。

 

木に囲まれている別保の駅名

 

※次回は8月15日ころ更新します。


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