テツ男社長のたわごと

くしろ湿原ノロッコ号運転開始

 釧路、根室地域に本格的な春の訪れを告げるJR北海道の「くしろ湿原ノロッコ号」の運転が始まりました。同列車は10月9日まで(運転しない日があります)釧網本線の釧路と塘路(一部は川湯温泉)の間を1往復ないし2往復します。同列車に乗ると釧路湿原が車窓一杯に広がります。ぜひ乗ってみてください。なお。運転月日、時刻などの詳細はJR北海道ホームページの「くしろ湿原ノロッコ号」を参照してください。https://www.jrhokkaido.co.jp/travel/kushironorokko/index.html

 

車窓から見る岩保木水門

 

 運転初日の4月29日に乗車しました。10時40分過ぎに釧路3番線に入ってきました。先頭はDE10-1661、客車の1号車(自由席)はオハ510-1、2号車(展望指定車)はオハテフ510-1、3号車(同)はオハテフ500-51、4号車(同)はオクハテ510-1です。塘路行は先頭がDE10で、復路は運転席の付いたオクハテ510-1を先頭に釧路へ戻ります。

 

3番線に入線するくしろ湿原ノロッコ号

 

 運転初日は沿線自治体、観光関係者のみなさんによる出発式が行われました。運転を記念してテープカットが行われたのですが、テープは釧路町産のコンブでした。そのためテープカットではなく「コンブカット」でした。

 

出発式で行われた「コンブカット」

 

 釧路発車は11時6分なのですが、この日は札幌からの特急おおぞら1号が遅れたため、それを待って少々遅れて出発しました。釧路川を渡り次の停車駅、東釧路をめざします。

 

SL冬の湿原号運転時は撮り鉄さんでにぎわう名所の釧路川橋梁を通過

 

 遠矢を過ぎると釧路湿原の東縁を走ります。最初の見どころ、新旧の岩保木水門を徐行して進みます。次に止まる釧路湿原を出発すると小さな丘を越えます。この区間は、列車から釧路湿原を見下ろす唯一の場所です。

 

釧路湿原を出て小さな丘を越えると釧路湿原や釧路川を見下ろす区間に

 

 細岡を出発すると進行方向右側に達古武湖につながる茶褐色の低層湿原が広がります。運がよければタンチョウを見ることができるかもしれません。

 

低層湿原が展望車両の車窓に広がります

 

 列車は釧路川と釧網本線が最も接近する区間を通過して塘路1番線に到着します。塘路では標茶町のキャラクターが出迎えてくれました。列車は一休みして12時17分に塘路を後にします。

 

機関車が後ろから押すプッシュプルの準備が整い出発を待つ先頭のオクハテ510-1

 

 2号車でガイドさんが車窓の説明をしているのですが、そのすぐ横には売店があります。くしろ霧サイダー、さおまえ昆布、ミルククラフトビールなどの沿線自治体の特産品も販売しています。

 

ノロッコグッズのほか沿線自治体の特産品も

 

 展望車両は、湿原が見える側が6人座席、反対側は2人座席です。指定券を購入する際、お好みに応じて座席を選んでください。

 

展望指定席車両の座席

 

 鉄道愛好家としては国鉄50系(通称:レッドトレイン)のエキスが残っている自由席オハ510-1の4人ボックスシートがいいですね。窓は昔ながらの方法で両側のレバーを操作して開けます。

 

青い色のボックスシートが魅力のオハ510-1

 

※次回は5月15日ころ更新する予定です。


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