釧路市釧新教育芸術振興基金
釧新郷土芸術賞に輝く㊤ 特別賞・バレエ 大友尚子さん【釧路市】
公益財団法人釧新教育芸術振興基金は、2023年度の釧新郷土芸術賞を2個人、1グループに贈る。受賞者の横顔を3回にわたって紹介する。
釧路市出身。ナオコフェアリーバレエ主宰。釧路江南高校卒業後、20歳で恩師の萬順子氏に独立を進められ、バレエ教室を開講。以来50年、舞踊家として、指導者としてバレエの普及と振興に尽力してきた。今年5月には50周年記念発表会をコーチャンフォー釧路文化ホールで開催。オリジナル「森のシンフォニー」や50周年を記念する創作バレエを披露した。
バレエ一筋に半世紀を過ごしてきた日々について「私の舞台を支えてくださるスタッフの皆さんや、力添えをしてくださる皆さんのおかげで今日まで続けてくることができました」と感謝の言葉を重ねる。さらに「裏方として活動を見守り続けてくださる生徒たちの家族に感謝しています」とも。
バレエスタジオに通う幼い子供たちについても「何度もレッスンをして本番前日に泣き出しそうになった子が、本番でしっかりと踊っている姿を見ると、こちらが元気づけられます」と表情を和らげる。
2012年に釧路市文化奨励賞、18年に日本バレエ協会から第8回舞踊文化功労賞を受ける。日本バレエ協会北海道支部運営委員を務める。
[写真/「支えてくださる皆さんに感謝」と大友さん]