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弟子屈町非公式キャラクター 「和琴ちゃん」誕生日迎える【弟子屈】

 【弟子屈】町の非公式キャラクター「和琴ちゃん」が18日、誕生日を迎えた。町立和琴小学校(大山道弘校長)の児童たちが原案をデザインし、2022年に誕生。環境省阿寒摩周国立公園管理事務所が、和琴半島を利用する際の禁止事項などをまとめたリーフレット「和琴ルール」の小中学生版に登場するなど、限りなく公式に近い非公式キャラクターとして活躍している。(水谷友路)

 地元有志がコロナ禍に苦しむ中でも地域を盛り上げようと、20年に「いつかきっと弟子屈で(通称いつてし)」と題し、製作委員会を立ち上げて親しみやすいキャラを通じたPRを開始。川湯ちゃん、摩周湖さん、弟子屈くんが生まれた。

 「いつてし」4人目の和琴ちゃんは弟子屈くんの妹で、中学2年生。学校では明るくしっかり者だが、自宅では少しドジな一面も。漫画家になってアニメを作るのが夢―という設定だ。髪の色は和琴半島の紅葉をイメージし、髪飾りは屈斜路湖で目撃されたとされる未確認生物「クッシー」。セーターも秋らしい色合いで、スカートは葉の緑色、レギンスにはアイヌ文様をあしらった。

 同製作委が和琴のキャラを構想していた21年、和琴小から「高学年の授業で考えてもらおう」と打診があった。当時の高学年児童3人が意見を出し合い、原案を描き上げた。いつてしの各キャラクターを手掛けるイラストレーター鈴原ミヤコさんが原案を元にリデザインし、完成した。

 砂湯レストハウス「レタラチップ」、屈斜路原野ユースゲストハウスに同製作委によるパネルが設置されているほか、昨年4月に「和琴ルール」のリーフレットに採用された。

 著作権を同製作委と共有する同校では、公式X(旧ツイッター)のアイコンや学校便りに和琴ちゃんのイラストを使用しているほか、昨年12月にパネルを自作し、玄関に設置した。大山校長は「雰囲気が良く、違和感がないデザイン。クッシーの髪飾りがかわいらしい」とにっこり。児童たちからも好評という。

 同製作委は「和琴ちゃんをきっかけに、フロストフラワーやアイスバブルなど、これから楽しめる屈斜路湖の冬の魅力に気付いてもらえれば」と話している。

[写真/和琴小の玄関に設置されたパネル]

[写真/当時の児童が描いた原案。デザインはほとんど変更されずに完成した(いつてし製作委員会提供)]


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