札幌市イベント文化・芸術

市内6会場で札幌国際芸術祭 来月25日まで【札幌市】

 6年半ぶりとなる「札幌国際芸術祭」が札幌で20日から始まり、2月25日までの期間中、世界10カ国以上80組のアーティストの作品が、市内6会場で展示されている。難解で実験的な作品からデジタル仕立ての作品まで多様で、雪まつり期間中の4日から11日までは大通2丁目に刺激的な「未来の実験区」も登場する。

 3年に一度のアートのイベント。初回の2014年には音楽家の故坂本龍一さんがディレクターとして指揮を執った。コロナ禍もあり前回は中止となり、今回初めて冬季開催に挑戦した。

 「この季節に、この場所でしかできない芸術祭に」とディレクターの大川秀明さん。「LASTSNOW(最後の雪)」がテーマ、サブテーマとして「はじまりの雪」を掲げた。「いろんなLASTSNOWを思い浮かべながら今の世界やその先の風景を考える機会にしてほしい」と話している。

 入り口となる札幌文化芸術交流センターSCARTSには、ソニーグループの鏡ばりの正面に巨大モニターを置き人の動きに光彩が連動する、リアルとバーチャルを融合させた「INTOSIGHT」も登場。道立近代美術館、未来劇場(旧北海道四季劇場)の3会場を回ることで1924年から未来の2124年までの「200年の旅」が楽しめるほか、札幌札幌芸術の森美術館や屋外のモエレ沼公園などでは体験型イベントも行われる。

 入場料は、3会場に何度でも入れるパスポートが道民2000円など。

[写真/未来劇場で展示されている、無限の穴と穴を見守る機械仕掛けの生きもの]


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