官庁・行政地域活動釧路市
津波災害の対処法学ぶ 釧路財務事務所、幼稚園児対象に訓練【釧路市】
財務省釧路財務事務所(明石勝哉所長)は25日、釧路カトリック幼稚園(鈴木良恵園長)を対象とした津波避難訓練を行い、参加した約70人の園児らが避難経路や災害時の対処方法を学んだ。
訓練は午後0時30分に震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令されたとの想定で実施。津波到達時刻が同0時57分と避難の猶予が少ない中、園児らは同幼稚園から合同庁舎を目指し、5階の避難場所には同0時47分ごろに全員が避難を完了した。
避難後、同事務所の職員が縫いぐるみやオリジナルのデジタル防災紙芝居「地震がおきたら」を使いながら、津波の恐ろしさや避難することの重要性を説明。地震が発生したら「机の下に潜り頭を守る」「高いところに避難する」「エレベーターは使わない」「家には戻らない」ことなどを強く訴えた。
訓練に参加した年長の及川奈々実ちゃん(6)は「地震が起きたら先生の話を聞いて、高いところに逃げるようにしたい」と話していた。
同事務所の林和幸総務課長は「自然災害はいつ発生するか分からない。合同庁舎は釧路市の津波一時避難場所に指定されているので、できる限り訓練などに活用していきたい」と話していた。(須貝喜治)
[写真/デジタル防災紙芝居を使い、園児らに避難の重要性を伝える同事務所職員]
釧路新聞電子版のご登録はコチラ!登録月は無料!!