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羅臼町380世帯で停電 釧根暴風雪各所で影響

 上空の寒気と強い冬型の気圧配置、動きの遅い低気圧の影響で、25日の釧路、根室管内は山沿いを中心に暴風雪となり、国道は同日午後7時現在、羅臼町と標津町を結ぶ335号など6路線、道道14路線20区間が通行止めとなっている。羅臼町では北部約380世帯で停電が発生。別海町では視界不良による追突事故が発生し1人が重傷を負った。国道を管理する釧路開発建設部は、交通が遮断され陸の孤島となった羅臼町に職員2人を派遣し、早期復旧の対応に当たっている。(五味亜希子、嶋守善一、森崎博史、長谷紅瑠美、橋本梓)

 別海町本別の道道13号では、停車中の除雪車にトラックが追突し、男性1人が大けがをして救急搬送された。午前11時15分ごろ、道道を通行止めにする作業中だった除雪車にトラックが追突した。この事故で、トラックの助手席に乗っていた70代の男性が衝撃により右足を座席シートに挟み救急搬送された。中標津署によると男性は搬送時意識があり会話もできる状態。双方の運転者にけがはなかった。羅臼町では、北側の海岸町や岬町約380世帯で午後3時12分から停電が発生。海岸町の約190世帯は最初の発生から1時間近く停電し、同4時19分までに全て復旧した。北電によると原因は装置の故障。町によると、栄町で雪崩が発生しヤマト運輸営業所から知床峠方面の国道334号を通行止めにした。暴風雪で少なくとも住宅2軒で壁の剥離があった。

 道教委の25日午後3時現在の調べなどによると、根室管内では幼稚園6園、小学校21校、中学校17校、義務教育学校3校、高校中等特別支援1校、高校4校、特別支援学校1校が臨時休校。26日も、羅臼町の全校と、中標津町の計根別地区3校、標津町の川北小、川北中が臨時休校を決めている。釧路管内では25日、標茶町と弟子屈町の小中学校、高校が臨時休校した。26日は標茶町では標茶中、虹別小、虹別中、磯分内小が休校する予定。弟子屈町も全小中学校が休校する。

 JR北海道は25日、降雪による輸送障害が見込まれるとして釧網線16本(普通14、快速2)、根室線5本を運休し、約500人に影響が出た。26日も釧網線の釧路─網走間を、上下線ともに終日20本(普通16、快速2、臨時2)を運休する。

 空の便では釧路空港発着の千歳便、丘珠便の計12便、根室中標津空港では全12便が欠航した。

[写真/国道335号の通行止め(午後0時30分ごろ、標津町忠類)]

 根室で風速17・2㍍ 羅臼町で降雪27㌢

 釧路、根室地方は25日、オホーツク海上で発達した低気圧の影響で、強い冬型の気圧配置となり、根室地方を中心に暴風雪警報が出るなど荒天に見舞われた。

 釧路地方気象台によると25日午後6時現在、暴風雪警報が出ているのは標茶町、弟子屈町と根室管内の5市町。このうち、羅臼町と標津町には波浪警報も発表された。

 最大風速は根室市中心部で17・2㍍、弟子屈町で15・7㍍、根室市納沙布で15・1㍍など。釧路市中心部は14・2㍍だった。降雪は羅臼町で午後5時までの24時間に27㌢、別海町で同10㌢など。釧路市中心部は同0㌢、根室市中心部は4㌢だった。

 荒天のピークは25日の夕方から夜にかけてで、冬型の気圧配置は27日まで続く見込み。釧路、根室地方の26日は曇り時々晴れで、根室北部では最大風速が陸上12㍍、海上18㍍で、12時間に20~30㌢の降雪を見込んでいる。同地方気象台は、風雪への注意を呼び掛けている。


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