釧路市釧新教育芸術振興基金本社事業文化・芸術
釧新郷土芸術賞に輝く 受賞者の横顔㊤ 髙尾学さん【釧路市】
公益財団法人釧新教育芸術振興基金は、2024年度の釧新郷土芸術賞を2個人に贈る。受賞者の横顔を2回にわたって紹介する。
神奈川県横浜市出身。道教育大学釧路校を卒業後、釧路町立富原中、釧路市立北中、同大楽毛中、北陽高校に赴任。音楽教諭として授業や部活動指導を通じて音楽の魅力を伝えてきた。
現在の北陽高吹奏楽局では前任の中野國韻さん時代から毎年連続で全道大会に出場。全国入賞の経験も持つ。ただ、生徒にはあくまでも「まずは良い音楽をやって自分たちが幸せだと感じられることが大切」と伝えている。教え子には卒業後に音楽の道に進んだり、仕事以外で音楽を続ける人も多く、音楽文化の発展の大きな力となっている。
活動は学校内だけにとどまらない。ジャズピアニストの椎名豊さんらが釧路の中高生らを指導し、共演するコンサートを1999年の開始時からけん引。コロナ禍も乗り越え、子供たちがプロと接する機会をつくり続けている。吹奏楽コンクールの運営など釧路地区吹奏楽連盟の業務にも携わる。
受賞に「活動してきたいろんな方と一緒にいただいた賞」と感謝。今後は現在の活動を大事にしながら、「音楽を通して人と人が結び付くのが好き。学校の枠を超えて、釧路がより良いまちになるようなことをやっていければ」と抱負を述べている。
[写真/受賞に「たくさんの出会いがあってのこと」と感謝する高尾さん]