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MOTレール倶楽部に感謝状 JR北海道釧路支社【網走】
【網走】JR北海道釧路支社(戸川達雄支社長)は1月31日、JR釧網線の人気観光列車「流氷物語号」(網走―知床斜里)の運行への協力に感謝して、鉄道を活用したまちづくりに取り組む網走市の市民団体「MOTレール倶楽部」(石黒明会長)に感謝状を贈った。
同団体は2010年に設立。「真面目に面白く、鉄道と地域を考える」をコンセプトに、貸し切り列車の企画やSL運行時の歓迎イベントの実施などの活動を展開してきた。17年からは、前年に運行終了した流氷ノロッコ号の後継となる観光列車「流氷物語号」で車窓ガイドやオリジナル商品の開発、車内販売を行っている。
また、21年からは同列車と1980年代に発売の、道東を舞台とした推理アドベンチャーゲーム「オホーツクに消ゆ」とのコラボを実現。ゲームのキャラクターをデザインしたヘッドマークの装着や、作中の音楽を網走駅発車時のメロディーにするなどし、コロナ禍で観光客が減少する中、多くのゲームファンが乗車し列車を支えた。
贈呈式は同列車が1日に今シーズンの運行を始めるのを前に、網走市役所で開かれた。同団体と同支社のほか、水谷洋一網走市長、「オホーツクに消ゆ」のシナリオライターで、「ドラゴンクエスト」シリーズも手掛けた堀井雄二氏も出席した。戸川支社長は「運行当初からガイドをしてもらい、列車の魅力が深まっている。乗客には今シーズンも、流氷の素晴らしさを倶楽部のアナウンスで味わってほしい」と述べ、石黒会長に感謝状を手渡した。
石黒会長は「同支社、ゲーム関係者に支援していただきながら、9年目の運行を迎えられた。贈呈式がJRとゲーム関係者の顔合わせとなったこともうれしく、今後の励みになる」。橋本雄一郎事務局長は「たくさんの人に楽しんでもらえるよう、今後も頑張りたい」と謝辞を述べた。
同列車の今シーズンの運行は2月28日までの毎日と3月の1、2、8、9日。釧網線の釧路―標茶間では「SL冬の湿原号」も、週末を中心に3月23日まで運行している。(橋本梓)
[写真/感謝状を受けたMOTレール倶楽部の石黒会長(中央)と橋本事務局長(左から2番目)]
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