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小林さん空手道六段合格 「本当にうれしい」【釧路市】
釧路で空手の浩気塾本部道場の師範を務める小林義朋さん(63)が、公益財団法人「全日本空手道連盟」(笹川堯会長)の公認六段に合格した。全国の空手道に打ち込む30代から80歳代までの90人のつわものが大阪での審査会に挑み、合格したのは30人だけ。小林さん自身にとっても48歳の時に五段を獲得して以来の挑戦で、大きな目標の達成にその表情も充実し、心身ともに強い者だけに許される優しさを感じる。(伊東義晃)
全日本空手道連盟の六段審査は2024年11月9日に大阪で行われた。学科試験は1時間。空手道教範と競技規定の中から出題される筆記試験を受けた。続いて実技試験。「形」を二つと「組手」2試合を行った。全国からの挑戦者の中でしのぎを削る闘い。勝つか負けるかの真剣勝負を展開した。
見事に「空手道六段」に合格した小林さんは「これまで競技大会への出場に重きを置いてきた。組手を頑張ってきたが、ここに来て改めて形の練習に打ち込んだ。それが良かったのでしょうか」とにこやかな表情。「今回はせっかくのチャンスだからと思って一生懸命にやった。こうして六段を認許すると書かれたものを手にすると本当にうれしい」と話した。
小林さんは釧路赤十字病院でこれまで臨床検査技師長を務め、現在も参与という立場で現役を貫いている。仕事を終えて毎週火曜日にウインドヒルくしろスーパーアリーナで師範としての指導に取り組むが、稽古場となる多目的室の床にマットを敷き占める、縁の下の力持ちも担う。
七段の審査を受けるには、5年の歳月を要するだけに並々ならぬ努力が求められるが、小林さんはもう一つ、チャレンジする大きな大会として、日本スポーツマスターズの空手競技がある。23年に念願のファイナリストとなり、準優勝したが、目標は好敵手を倒しての優勝。「身長190㌢超ある京都代表の内田慎一郎選手は同い年。連戦連勝の強敵で、大きな壁だが対戦して破りたい」と語り、静かに闘志を燃やしている。
[写真/空手道六段の証を手にする小林さん]
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