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弟子屈小児童が地熱発電の理解深める 模型で仕組み紹介【弟子屈】
【弟子屈】独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と日本地熱協会は1月27日、町立弟子屈小学校(渥美清孝校長)で特別授業「地球の熱を電気に変える!!地熱発電」を実施した。6年生22人が参加し、弟子屈でも実用化を目指している地熱発電について理解を深めた。
町と弟子屈地熱推進公社は、JOGMECの助成金を活用して湯沼―アトサヌプリ地域で地熱資源調査を実施している。この授業はJOGMECの紹介で実現し、昨年11月に川湯小学校(美留和小、和琴小と合同)と川湯中学校でも行った。
この日は、JOGMEC地熱技術部探査課の寺井周課長代理が講師を務めた。寺井さんは地熱発電の仕組みについて解説し「地球に優しく、いつでも発電できるし、資源がなくならない。国産なので安心で、長期間の運転で安く発電できる」とメリットを説明。その一方で「資源を探して掘り当てるのが大変だし、開発に約10年かかり、お金もたくさんかかる。また、温泉の枯渇や自然環境の破壊を心配し、地熱発電に反対する人もいるので、地域住民と相談、協力して進めることが必要」と課題を挙げた。
最後に圧力鍋を地熱貯留槽に見立てた模型で地熱発電のメカニズムを紹介し、手回し発電の体験も行った。発電の大変さを知った児童たちは「発電の仕組みを知れてよかった」「手回し発電は意外と力が必要だった」「話を聞くだけではなく、実際にやれてよかった」などと感想を述べた。(水谷友路)
[写真/模型で地熱発電の仕組みを学ぶ児童たち]
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