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事業承継特設ページ開設 後継者マッチングを支援【釧路市】
釧路市は、市内の中小企業や小規模事業所の後継者向け事業承継支援マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」を活用した特設ページを、市ホームページ内に開設した。13日には第三者承継を行った企業代表らによるセミナーも開催。後継者を探す事業者と継ぎたい個人、法人をつなぎ、望まない廃業を減らしたいとしている。
市は2024年6月、地域の商工団体や金融機関、国や道の支援機関などと「釧路事業承継サポート連絡会議」を立ち上げ、後継者支援を強化している。
同プラットフォームはライトライト(本社宮崎県)が手掛けるサービスで、一般に社名や企業情報を匿名とする事業承継のマッチングを公開で行う。これまで全国約90自治体・商工団体と連携している。釧路、根室管内で特設ページを立ち上げたのは初めて。公開することで、全国から承継者の募集が可能となり、承継希望者は事業所の立地や知名度、販路などの事業内容が分かりやすく、早期承継や事業のミスマッチ防止につながると期待されている。
特設ページでは、第三者承継を検討している市内事業者は無料で企業情報を掲載。同ページからは、移住支援や就職支援、長期滞在制度の情報も載せる。市商業労政課では「地域で親しまれた事業所が長く続くよう、支援体制を整えたい」として利用を呼び掛けている。
同会議は13日午後5時から、市生涯学習センターで「ミライに継ぐ事例から学ぶ事業承継セミナー」を開催。社内承継した森谷食品代表取締役の吉田孝行さんと、第三者承継したカフェ&グリルROKAの大坂琴奈さんが事例を紹介するほか、個別相談会も行われる。阿寒湖まりむ館ではオンライン会場も設置する。申し込みは10日まで。受け付け、問い合わせは同会議事務局0154(31)4548へ。(河辺由記子)
[写真/事業承継事例を紹介するセミナーのポスター]
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