釧新杯・釧新旗バスケットボール釧路町

釧路町富原V、女子は釧鳥取西連覇 釧新杯バスケU15【釧路町】

 【釧路町】バスケットボールの釧路新聞社杯争奪大会のU15の部が1日に町総合体育館、U12の部が2日に町立富原小学校で行われ、それぞれ準決勝と決勝を実施した。U12の部では男女とも中標津が優勝し、U15の部では男子は釧路町富原、女子は釧鳥取西が頂点に立った。(鈴木大聖)

 U15男子の部には22チームが出場。釧路町富原は第1シードで2回戦から臨むと、釧路町遠矢に120─6で貫禄勝ちする好スタートを切った。勢いそのまま準々決勝の中標津には79─27、準決勝の釧青陵に対しても67─43で危なげなく白星を手にした。

 決勝は釧鳥取西との顔合わせ。第1クオーターはパスカットからの速攻などで中盤から流れに乗って得点を量産。12点リードして迎えた第2クオーターでも干場と惣田を中心に次々とゴールネットを揺らして23得点を挙げ、45─20と倍以上の点差を付けて試合を折り返した。以降は第3クオーターの序盤で連続失点を喫するなどして詰め寄られたが、前半のリードを守り切り、65─48で栄冠を手にした。

 U15女子の部には14チームが参戦。釧鳥取西は第1シードで、初戦となった準々決勝の釧鳥取戦では、第1クオーターに30点を奪う猛攻を浴びせるなどして84─34で勝利、続く準決勝の附属戦も77─37の大差で撃破した。

 決勝は釧路町富原・釧美原と激突。第1クオーターは12─12の同点で終え、接戦の様相を呈していたが、第2クオーターでは、自陣でボールを奪取してから、敵陣深くにいる味方に素早くパスを出したり、スピードあるドライブで切り込んで加点する速攻が次々とさく裂。14点差を付けて一気に主導権を握ると、第4クオーターでは3点シュートを3本沈めるなど、後半でさらにリードを広げ、68─30で寄せ付けなかった。

猛追しのぎ王者奪還 釧路町富原

 ○…決勝では序盤からエンジン全開だった男子の釧路町富原。順調に得点を重ねていくも、連戦による疲労で足をつる選手が多発し、後半は猛追を受けたが、粘る相手を振り払って4年ぶりに王座奪還した。
 惣田圭将主将(2年)は、新チームになってから初めての大会で3位に沈んだことを回顧。「コートに出ている人たちの声掛けが少なかった」。反省点と悔しさを生かし、釧新杯も含めて、以降の2大会は圧勝して優勝を飾っている。「今年は全道ベスト4が目標。全員が主力のチームを目指す」と力を込めた。
 阿部均紀コーチは、体力面での課題を口にしながらも「一人一人が練習してきたことを表現しようとしてくれたことが良かった」と及第点を付けた。

[写真/4年ぶりに優勝した男子の釧路町富原]

体力生かし走り勝つ 釧路鳥取西

 ○…昨年12月末の北北海道大会で3位となった実力を持つ女子の釧鳥取西。今回も最後まで運動量を落とさずにコートを縦横無尽に駆け抜け、目標としている「走り勝つ」を体現し、圧巻の強さで連覇を果たした。
 平川愛梨主将(2年)は、昨年度に比べると、チームの平均身長が小さくなっているとしながらも「小さいからこそスピードで勝つバスケができている」と無尽蔵のスタミナが強さの源だとした。最終学年となる今年の目標は、夏の全道中体連でベスト4以上になることで「シュートの確率やディフェンスの強度をもっと上げていきたい」とさらなる高みを目指す。
 杉田絢美コーチは「どれだけ疲れていても、足で守り、足で得点を稼ぐバスケができていた」とうなずいていた。

[写真/連覇を成し遂げた女子の鳥取西]

 【男子】
 ▽準決勝
釧路町富原 67(19─11,20─8,19─13,9─11)43 釧青陵
釧鳥取西 53(16─16,8─10,11─18,18─7)51 釧北
 ▽3位決定戦
釧北 55(15─19,19─7,12─7,9─12)45 釧青陵
 ▽決勝
釧路町富原 65(22─10,23─10,11─15,9─13)48 釧鳥取西
 【女子】
 ▽準決勝
釧鳥取西 77(20─11,15─5,20─9,22─12)37 附属
釧路町富原・釧美原 60(12─8,9─8,13─17,26─8)41 釧青陵
 ▽3位決定戦
附属 56(14─12,15─7,8─12,19─13)44 釧青陵
 ▽決勝
釧鳥取西 68(12─12,21─7,14─6,21─5)30 釧路町富原・釧美原


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