気象・災害釧路市
白糠降雪87㌢ 観測史上最大 釧路中心部で47㌢、2月最大値更新【釧路市】
釧路、根室管内は4日、発達した低気圧が接近した影響で暴風雪に見舞われた。24時間最大降雪量は、白糠町で観測史上最大となる87㌢、釧路市中心部では2月の最大値を更新する47㌢を記録。両管内全域に大雪、暴風雪警報が発令される大荒れの天気となり、JR釧路駅発着の列車全便が運休、道東自動車道の本別インターチェンジ(IC)―釧路別保IC間が一時通行止めになるなど、交通機関に大きな乱れが生じた。(森崎博史)=関連記事11面に
釧路地方気象台によると、午後5時現在の各地の24時間最大降雪量は、中標津空港52㌢と釧路市鶴丘44㌢で2月の最大値を更新したほか、釧路市中徹別49㌢、中標津町43㌢、釧路市阿寒湖畔35㌢、別海町と羅臼町32㌢など。瞬間最大風速は根室市納沙布29・2㍍、根室市中心部25・9㍍、弟子屈町20・9㍍、厚岸町榊町20・3㍍。釧路市中心部は16・7㍍だった。
この雪の影響で、釧路空港では新千歳や丘珠、羽田を結ぶ全24便が、中標津空港では新千歳や丘珠、羽田を結ぶ全12便がそれぞれ欠航した。
JR北海道は、釧路駅発着のすべての便(特急24本、普通86本)を始発から運休し、約5000人に影響が出た。5日も特急「おおぞら」を含む根室線(特急24本、普通55本)を終日、釧網線(普通12本、午前6時54分緑発網走行きを除く)と花咲線(普通10本)を、始発から午後4時ごろまで運休し、約4800人に影響が出る見込み。
くしろバスは釧路市内などで終日全便運休、阿寒バスでも運休が相次いだほか、都市間バスも運転を取りやめた。
道路では、本別IC―釧路別保IC間が一時通行止めとなったほか、国道241号や同243号、道道でも通行止めが続いた。
大雪警報発表に伴い、釧路市は4日午前0時46分に災害警戒本部を設置して情報収集に当たり、午前3時からは除雪車全407台を今季初めてフル出動させた。
釧路市消防本部には、転倒による救急搬送の通報が3件あったが、いずれも命に別条はない。
同気象台では「5日以降各地で気温が高く推移するため、落雪や雪崩、路面状況の変化に気を付けてほしい」と注意を呼び掛けている。
[写真/47㌢の降雪があり、今季初のフル出動となった釧路市内の除雪車(4日午前10時ごろ、釧路市春日町6付近)]
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