コラム【余塵】
混乱ばかりが目立つ
「今が事業を実施するチャンス。事業実施によりまちなかに新たな動きも出てくる。この時期を逃すと今後の事業実施は今以上に難しくなる」。北大通で商売をしている方の鉄道高架を軸とした中心市街地活性化の計画についての意見である▼開会中の釧路市議会では鶴間秀典市長が、南北をつなぐ道路の直線化の考えを示し、さらには住民投票への考えも示した。その後も市側は直線化で交通量が増えた場合は委員会審議の中で新年度に現在の計画の見直しを協議するともしている▼前述の方は、極端なことを言うと南北をつなぐ道路が直線化でもL字でもどちらでもいいと言う。それよりも一刻も早い事業実施を望んでいる。事業が実施されることで北大通の活性化に良い影響を与えるというのだ▼しかし課題を指摘する声もある。ある方は「人件費や資材の高騰で事業費は計画よりも膨らむはず。事業費の積算を再度行うべきだ」と指摘していた▼鰐淵市政から取り沙汰されてきた鉄道高架。国などの調査費も付いたが、一筋縄ではいかない。駅高架化への対応をどうまとめるか。見直しとなれば2年以内にまとめたいとしているが、混乱ばかりが目立つ。まだ紆余(うよ)曲折はありそうだ。(堀口義彦)
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