地域活動根室市

語り部講演や納沙布岬見学 北方領土サポーターネットワーク会議【根室】

 【根室】道内で北方領土返還要求運動に携わる生徒・学生でつくる北方領土サポーターが15、16の両日、根室市内でサポーターネットワーク会議を開き、北方領土の語り部による講演や納沙布岬・北方館などの見学、グループワークなどを行った。根室市での開催は5年ぶり。

 北方領土サポーター登録制度は2019年度から実施しており、今年3月現在で登録者は100人となっている。

 道立北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」で行われたグループワークには石狩管内、後志管内、胆振管内、根室管内のサポーター15人と市内中学校生徒2人が参加した。3グループに分かれて北方領土問題に対する多角的アプローチをテーマに、メディアや教育の観点からのアピールや自分たちでできることなどの意見を交わした。

 アプローチ方法では「北方領土を絡めた流行をつくり普段北方領土のことを見ない若者世代が見るようにする」「北方領土を舞台としたジョバンニの島を金曜ロードショーで上映する」など。自分たちでできることでは「本州の大学に行く人が、北方領土のことを大学などの友達や地域に広める」などの意見があった。

 1年生の時にオンライン形式の同会議に参加したという札幌日本大学高校3年の萩原大翔さん(18)は「根室の方が詳しく知っていたり、こうした方がいいという意見を出してくれたり、根室と札幌の北方領土に関する向き合い方の違いを感じた」と話した。その上で「まずは道内で北方領土に向き合っていくのが大切だと思った」と話していた。

  (島津昌和)
[写真/グループワークで意見を交わす参加者ら]


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