講演・講座・セミナー釧路市
豊かなサハリン紹介 ロシア在住歴6年佐久間さん、歴史や現状語る【釧路市】
釧路国際交流の会(西村貞広会長)が主催する講演会「ロシアを知ろう第2弾サハリン編」が16日、釧路市観光国際交流センターで開かれた。ロシア在住歴6年の経験を持つ佐久間陽介さん(アイコム代表取締役)が講師となり、極東地域の日本とロシアとの間の領土問題を取り巻く歴史的な流れを解説した。
講演の中で佐久間さんはサハリンが北海道とほぼ同じ面積を持ちながら「人口が北海道の約510万人に対して45万人と少ないものの、豊かな自然と資源に恵まれている」と紹介。石油、石炭、天然ガスと水産資源、さらに、金や銀、銅をはじめレアメタルも採掘できる〝宝の島〟とも説いた。さらに、「ロシア最大の島がサハリンである」ことなど北海道から近くても多くを知られていないサハリンの姿を示した。
かつての日本の統治時代についても言及。「1905年から45年までの樺太と言われた30年間はまさに日本そのもの。スキーが人気で日本と同じ日常生活がそこにあった」と、当時を撮影した映像を紹介しながら、複雑な歴史的、政治的な変遷の中で現在に至るサハリンの姿を語った。(伊東義晃)
[写真/サハリンを取り巻く今と昔を語る佐久間さん]
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