記者コラム【しまふくろう】

卒業生の顔つき

  3月も中旬となり、世間は卒業シーズン。今年もさまざまな卒業式を取材する中で、卒業生の顔つきが、時代とともに変化していると感じている。

  自分の時代の卒業式といえば、「蛍の光」や「仰げば尊し」を斉唱。学校生活を振り返り、卒業を惜しむことが多かった記憶があり、涙を流す卒業生も目立った。「第2ボタン」の行方に、甘酸っぱい感情を思い出す人もいるのではないか。

 近年の卒業式も、昔と大まかな次第は変わらないものの、根室高校でシンガー・ソングライターGACKT(ガクト)さんのサプライズ登場、卒業ソングを地元ジャズピアニストと自主制作した釧路市立湖畔小学校など、教員や子供たちの努力も垣間見える。

 大事な人に渡すものは花束がトレンドで、卒業生の顔つきも晴れやかなことが多く感じる。話を聞くと「寂しい気持ちより、次の挑戦が楽しみ。同級生とはSNSで連絡が取れる。ここでお別れではない」と前向きで、時代の流れとともに、常に先を見据える子供たちに感心させられる。

 今年度卒業される方、退職や転勤される方、ご卒業おめでとうございます!。次のステージでの活躍を期待し、また取材できることを楽しみにしています。(森崎博史)


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