水泳釧路市

全国の大舞台へ釧路4選手挑む 水泳JOCジュニア五輪【釧路市】

 水泳の第47回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季大会(27~30日、東京)に、釧路からJSS釧路スイミングスクールの小林蒼空(釧景雲中2年)、鮎川和真(附属小4年)、舘内空(釧路町遠矢小4年)、釧路スイミングクラブの安田涼世(釧北陽高1年)が出場する。4選手は昨年8月下旬から今年2月下旬までの大会で標準記録を突破し、将来の五輪選手育成を目的に開かれている同大会への出場権を獲得。それぞれ大舞台での入賞を目標に、最終調整に励んでいる。(鈴木大聖)

先見据え「たくさん学ぶ」

  附属小4年 鮎川 和真

 鮎川は身長140㌢、体重40㌔。水泳のほかに野球とバレエにも励む〝三刀流〟を実践しており、各競技で培った柔軟性や体力を泳ぎに生かしている。昨夏から標準記録をなかなか突破できずにいたが、出場権獲得最後のチャンスとなった2月の大会の50㍍背泳ぎで「スタート前から自信があった」と33秒68を記録。3歳から競技を始めて以来、初の全国切符を獲得した。

 目標は32.50秒を切って入賞すること。「まだロープに当たる時もあってタイムロスしているので、真っすぐ泳ぐことを意識する。緊張感とわくわく感の両方があるが、まずは今後もたくさん全国大会に出られるようにたくさん学んでいきたい」と先を見据えている。

[写真/初めての大舞台に胸を高鳴らせる鮎川]

練習没頭 確かな手応え

  釧路町遠矢小4年 館内 空

 舘内は1月に50㍍平泳ぎで37秒57、2月に200㍍個人メドレーで2分36秒57をマーク。2種目で2度目の全国切符を獲得した。

 身長142㌢。小学1年の頃から競技を始め、かく力と後半の失速を最小限に抑えるスタミナを武器としている。初めての大舞台となった昨夏のジュニアオリンピックでは両種目とも予選落ち。以降は悔しさを原動力に練習に没頭、スピード強化など随所で成長した実感を得ているという。

 確かな手応えを胸に挑む今回は、得意の200㍍個人メドレーは2分35秒台を出してA決勝(上位8人)へ、50㍍平泳ぎでは36秒台前半を出してB決勝(9~16位)に進むことが目標。「本番に強いタイプ。成長した姿を見せたい」と笑顔で健闘を誓った。

[写真/昨夏のジュニア五輪の雪辱を期す舘内]

自己ベスト更新に自信

  釧景雲中2年 小林 蒼空

 小林は、昨春のジュニア五輪100㍍背泳ぎでB決勝(9~16位)に進出した実力者。今春は100㍍と200㍍の背泳ぎ、400㍍個人メドレーの3種目で標準記録を上回った。

 昨春よりも身長が8㌢、体重が7㌔も増加するなど1年間で体格が一回り大きくなった。リーチが長くなったほか、持ち前の持久力、泳ぎの力強さも増すなど著しい成長を遂げた。

 3種目すべてで自己ベストの更新を目指しているが、得意種目の200㍍背泳ぎで入賞することが最大の目標。自己ベストは2分10秒台だが、直近の練習の調子を見て「2分5秒は切れる」と自信満々の表情を見せる。何度も全国大会に出場しているが、いまだ成し遂げていない入賞に向けて視界は良好だ。

[写真/全国大会で初入賞を目指す小林]

けが乗り越え入賞誓う

  釧北陽高1年 安田 涼世

 安田は身長177㌢、体重63㌔。道内の高校生スプリンターの中ではトップクラスの実力を誇り、道代表として出場した国民スポーツ大会(昨年9月)の50㍍自由形では7位、400㍍フリーリレーでも8位入賞の一翼を担い、全国大会で2種目入賞を成し遂げた。

 今回は昨年10月に50㍍自由形で23秒17をたたき出し、自身9度目の全国大会出場を決めた。同記録は出場者の中で8番目の好タイムで、日を追うごとに調子を上げていたが2月上旬に左足首を剥離骨折。手だけで泳ぐなど、思うような練習を積めない期間が長く続いたが「22秒台を出すことができれば決勝進出が狙える」。けがを乗り越え、再び大舞台で入賞するため力泳することを誓った。

[写真/けがを乗り越えて入賞することを誓う安田]


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