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釧根で春吹き飛ばす大雪再び【釧路市】
釧路、根室管内は17日、発達した低気圧が接近した影響で暴風雪に見舞われた。根室管内で高潮警報、両管内全域に大雪、暴風雪、波浪警報が発令される大荒れの天気となり、列車や空の便でも運休、欠航が相次ぎ、道東自動車道の阿寒インターチェンジ(IC)―釧路別保IC間が一時通行止めになるなど、交通機関に大きな乱れが生じた。(森崎博史)
中標津46㌢、釧路市内22㌢の積雪
釧路地方気象台によると、午後5時現在の各地の24時間最大降雪量は、中標津町46㌢、中標津空港42㌢、根室市中心部と釧路市鶴丘、厚岸町太田38㌢など。釧路市中心部は22㌢。各地の最大瞬間風速は根室市中心部32・9㍍、同市納沙布32・5㍍、浜中町榊町23・4㍍、釧路町知方学23・2㍍など。釧路市中心部は22・1㍍だった。
この雪の影響で釧路空港では、新千歳や丘珠、羽田を結ぶ18便、中標津空港では新千歳や丘珠、羽田を結ぶ全12便がそれぞれ欠航。JRは特急「おおぞら」8本のほか、根室線の新得―釧路間、釧網線、花咲線を終日運休し、約4000人に影響が出た。18日も根室線(普通12本)、釧網線(普通13本)、花咲線(快速2本、普通7本)の計34本を運休し、約1000人に影響が出る見込み。
くしろバスは釧路市内などの路線バス全便、阿寒バスは釧路空港連絡バスを除く全便、都市間バスの一部も運転を取りやめた。
道路では、阿寒IC―釧路別保IC間が一時通行止めとなったほか、国道の44号や241号、244号、272号などや道道でも通行止めが続いた。
大雪、暴風雪警報発表に伴い、釧路市は17日午前3時42分に災害警戒本部を設置して情報収集に当たり、午前6時からは除雪車を出動させた。市消防本部には道東道で発生した交通事故や、転倒による救急搬送の通報が複数あったが、いずれも命に別条はない。
同気象台は「18日以降、日中はプラスの気温を予想しており、落雪や雪崩、路面状況の変化に気を付けてほしい」と注意を呼び掛けている。
[写真/今季2度目のフル出動となった釧路市内の除雪(17日午後2時ごろ、釧路市新橋大通4付近)]
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