知りたかったがここにある!釧路の子育て情報続々【ハグくしろ】
夫婦共働きが増え、子育てのしやすさが住みよい街づくりに問われ始めています。大きな取り組みでは医療費の無償化なども子育て支援として挙げられますが、地域に住んでいるママ達にはすぐに活用できる街の情報も大切。例えば「子供の年齢に合った遊び場はどこ?」「子連れでも気軽に行ける飲食店は?」「週末に子連れで出かけられるイベントはある?」など。そうしたきめ細かな情報を、4年前から発信している子育て応援情報「ハポート」。今回は「いとみや」さんの愛称で親しまれるハポート代表の伊藤美也子さんにお話を伺いました。
活動について教えてください
釧路の子育て応援情報「Haport(ハポート)」を運営しています。主な活動はブログやSNSでの情報発信です。子連れで行ける飲食店、近隣の公園、行政からのお知らせ、子供と参加できる講座など、さまざまな話題を掲載しています。ママではない個人としての時間を楽しむ「ママ夜会」などのイベントを開催することもあります。また、3月17日には地元新聞社の力を借りて情報誌も発行。近年では行政に、リアルなママ世代の意見を伝える活動も行っています。
「ハポート」はアイヌ語で「お母さん」という意味の「ハポ」と、港や接続の意味を持つ「ポート」を掛け合わせた造語です。読者も始めた当初から増え、今では10万プレビューを達成。釧路の子育て情報の充実を目指して、誌面やインターネットで発信を行っていきます。
始めたキッカケや今後の展望は?
「ハポート」を始めたキッカケは、転勤族のママが必要とする釧路の子育て情報が不足していると感じたため。また、「自分以外にも困っている人がいるだろうな」と思ったためです。
私は2017年に夫の転勤で釧路に引っ越してきました。当初は3人の息子と1歳になったばかりの娘を育てている最中で、釧路の子育て情報がとても必要だったんです。しかし欲しい情報がどこにあるかも分かりませんでした。私は元々別の街で子育て情報を発信していた経験がありました。できる範囲で始めたことが、ブログを活用した子育て情報の発信だったんです。今は情報を寄せてくれる「ハポライター」のママたちの協力の下、情報発信を行っています。「ハポート」に関わるママさんは転勤族仲間が多いので、今後は地元のママさんにもご協力いただけると嬉しいですね。
釧路の子育て環境について
釧路の子育て環境は、改善できる余地がたくさん!例えば他の街であれば、使用済みの紙おむつは無料回収してくれたり、午前中は乳幼児で児童館が賑わっていたりすることもあるんです。給食費が無料だったり、病気や冠婚葬祭のときだけでなく、整体に行くといったママのリフレッシュのために利用できる一時保育施設もありますね。中でも釧路は未就学児の屋内の遊び場が少ないように感じます。そのためハポートのメンバーで、少しだけ増やす活動も行いました。ひとつは「湿原の風アリーナ釧路」にある「幼児体育室」。絨毯が敷かれているだけの部屋に、おもちゃや遊具をおいて屋内プレイルームへ改善してもらいました。また「とんけし児童センター」は釧路市東部子育て支援拠点センター、館長さんの手厚いご協力により、乳幼児ウェルカムの児童館に!いろいろな街を知っている転勤族だから、気付けることは多いと思っています。それが釧路の子育て世代を少しでも助けることにつながればいいですね。
子育てをする方々へメッセージ
「ハポート」では最近、呼びかけているキャッチフレーズがあるんです。それは「おっぱい以外の子育ては地域で!」。母乳をあげることはママしかできないけれど、それ以外の育児はママじゃなくてもできるということ。そうした姿勢や考え方が、地域のサポートを育てる種になると思います。子供の数、経済状況、周囲の協力体制などでママを取り巻く環境は変わり、考え方や価値観も千差万別。ですから「ハポート」も、人付き合いが苦手なママとは誌面で、積極的に交流したいママとは「おさがり交換会」「ママ夜会」でなど、それぞれに合わせたサポートを行っていければと思います。
【INTERVIEWEE】
伊藤 美也子(いとう みやこ)
羅臼町生まれ。中学卒業後、札幌の高校へ進学し、結婚まで札幌で暮らす。STVラジオのリクエストオペレーターを経て番組スタッフに従事。転勤族の夫と結婚し苫小牧、帯広、釧路と移り住み、中2、小6、小3、年中の3男1女を育てる。帯広在住時に子育て情報誌クルールとかちのスタッフ、おびひろ市民ラジオFMWINGでママ向けのラジオ番組を立ち上げるなど精力的に活動していた。現在、釧路市内の介護事業所デイサービスで介護職員としてパート勤務をしながらHaportの活動を行っています。FMくしろ「みやこtoはるみのラジオnote♪」に出演する市民パーソナリティでもあります。(毎月第3木曜10:00~10:25)
釧路の子育て応援情報「Haport(ハポート)」/http://haport.blog.jp/archives/cat_137506.html
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