テツ男社長のたわごと
釧路市立博物館は鉄分がいっぱい?
釧路市立博物館(北海道釧路市春湖台1-7 電話0154-41-5809)のマンモスホールで、企画展「紙面で振り返る戦後・釧路~釧路新聞創刊75周年」が開催中です。戦後の釧路、根室地域のできごとを新聞で紹介しています。
どんな話題の新聞を展示しているのでしょうか。ん?鉄道の話題が多いかも・・・。1961年12月2日付けには、「釧路民衆駅竣工」の大きな広告がありました。1957年9月3日付けでは阿寒町の雄別炭山と釧路を結んでいた雄別炭砿鉄道(1970年4月16日廃止)に〝ジーゼルカー〟が投入され、乗降客のアップにより駅前商店街の売り上げ増にも貢献しているとありました。そのほか、1964年10月8日付けには国鉄白糠線(1983年10月23日廃止)の白糠~上茶路が開通、1975年4月7日付けには転勤シーズンたけなわの釧路駅で入場券の売り上げが一日平均2000枚もあったという記事が掲載されていました。
鉄道の記事ではないのですが、1961年8月4日付けでは、釧路江南高校野球部が甲子園へ初出場を決め、夜行列車で釧路駅を出発した写真がありました。急行「まりも」だと思いますが、生徒たちが乗っていた客車が興味をそそる写真でした。
同展は来年1月16日まで開催しています。
ところで同館の2階に常設展示「釧路・根室の簡易軌道」があります。簡易軌道は北海道の開拓には欠かせない〝鉄道〟で、特に北部と東部で発達しました。2018年11月1日には北海道遺産にも指定されました。〝ひがし北海道〟の主な簡易軌道は、鶴居村営軌道、標茶町営軌道、浜中町営軌道、別海町営軌道で、人や生乳、生活物資などを運んでいました。残念ながら道路網の整備とともに路線縮小が進み、最後まで奮闘していた浜中町営軌道も1972年に廃止され、すべての簡易軌道が姿を消しました。
その簡易軌道にまつわる映像や資料などを展示しています。簡易軌道全盛時代を再現したジオラマや貴重な映像も見ることができます。
簡易軌道のお隣ではミニ展示「根室本線100年・釧網本線90年」が開催中です。廃止になった尺別駅の駅名標やサボ、キハ82系の「おおぞら」エンブレム、懐かしい画像も見ることができます。こちらは来年2月27日までです。
同館は、鉄道の資料が豊富ですので、ぜひお訪ねください。会場のマンモスホールは無料ですが、常設展やミニ展示は入館料が必要です。
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