クレインズ 今昔物語観戦記釧路市

クレインズ今昔物語 73 連覇に懸ける集中力

 ひがし北海道クレインズが全日本選手権連覇。2年続けて準決勝で栃木日光アイスバックス、決勝で東北フリーブレイズを撃破した。アジアリーグジャパンカップ2021の前期日程を7勝7敗、勝率5割の3位で終えたチームが「負けたら終わり」のトーナメント戦で強さを見せた。

 クレインズは日本製紙時代から全日本選手権での相性がよく、今回で通算9度目の日本一となった。短期決戦の全日本選手権は「負けても次がある」アジアリーグとは戦い方が違うという。長野出陣前、FW池田一騎主将(29)は「いかに一試合、一試合に集中できるかが大事」と語った。図らずも、昨季、八戸に乗り込む前の取材で話した言葉と全く同じだった。池田主将をはじめチーム全員が毎試合で実践した。

 昨季、シーズン開幕前の負傷で戦線を離脱し、治療に専念したFW西脇雅仁選手(39)の活躍が光った。準決勝で先制弾を沈め、決勝でも決勝点を奪うなど大暴れ。カムバックを果たし、ベスト6にも選出された。「昨季のひがし北海道としての初優勝はうれしかったが、自分はリンクの外だった。今回、連覇に貢献できてよかった」と振り返った。

 一方で、クレインズの連覇の影に沈んだのは、名門・王子イーグルスの流れをくむレッドイーグルス北海道。昨季のジャパンカップ覇者で、今季も前期日程を15勝1敗の驚異的な戦績で制したが、全日本選手権では2年続けて準決勝で姿を消した。「油断があった」とは言わないが、イーグルスの一部の選手は2年続けて、大接戦の準決勝第1試合を最後まで観戦した。半面、フリーブレイズは電光掲示板をいちべつして早々に裏へ回り、戦闘準備に入った。仕事への責任感が、トップレベルの一発勝負で明暗を分けたのかもしれない。(山本雅之、會田俊実)

[写真/準決勝のアイスバックス戦でゴールを決めたFW池田(左端)。主将2年目の今季は、精神面でもチームの柱に ]


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