文化・芸術

てくてく名店さんぽ(40)「豆屋とかち 岡女堂本家」【十勝訪ね歩き~十勝毎日新聞Chaiイチオシ】

創業は1855年(安政2年)の京都。のちに神戸に移り、さらに1988年、実験工房が本別に設置。「冬季、豆ドームは直営店に変身しています」と鈴木代表

豆のおいしさ伝える老舗の甘納豆
 「日本一の豆のまち」本別で、甘納豆を製造する老舗「豆屋とかち 岡女堂本家」。同社の商品を道の駅などで見たことがある人も多いだろう。甘納豆をはじめ、煎り豆、ようかん、もなかに黒豆茶など多彩な豆製品を開発している。

 鈴木真智雄代表は「本別の豆がおいしいのは当たり前。さらに風味良く仕上げて提供するのが当社の使命だ。伝統的な製法は守りながら時代に合った商品を開発し、おいしいものを届けたい」と熱く語る。大納言小豆やトラ豆、白花豆のほか種類豊富な甘納豆はお茶請けにも相性抜群。また、新商品〈きな粉もなか〉は、コーヒーや熊笹など種類が増えて甘党にはたまらない。

 敷地内の「豆ドーム」では神戸で収集された「おかめコレクション」を地下に展示しているほか、2022年12月からは1階を新スタイルの直営店としてオープン。敷地内には岡女堂駅跡や豆神社もあり、ちょっとした散策が楽しめる。ドライブがてら足を運んでみては。

 

大粒の白花豆や、食べ飽きない金時豆の甘納豆が定番。蒸しパンのほか菓子や料理に活用して。2020年に開発した〈きな粉もなか〉も好評

 

豆ドーム地下に展示する「おかめ」は150点以上。中でも圧巻の巨大な面は、同社が神戸にあった時の特注品とか

<豆屋とかち 岡女堂本家>
本別町共栄18-8
Tel:0156・22・5981
営:10時~16時15分
休:不定

◆てくてく名店さんぽ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2023年1月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。


釧路新聞電子版のご登録はコチラ!登録月は無料!!

関連記事