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釧路管内海面漁業水揚げ232億円 前年比11%増、コンブ数量は不振

 釧路総合振興局は1日、2022年(1~12月)の釧路管内海面漁業の水揚げ状況(速報値)をまとめた。数量は18万8773㌧で前年比14・8%減となったが、金額は232億6172万円で前年比11%増だった。イワシは数量減だが、金額は過去10年で最高。コンブは過去10年で最低の数量だった。

 イワシは13万7169㌧で管内水揚げの7割を占めたが、豊漁だった前年に比べて10・9%減少した。しかしミール向けの価格が高騰したことで、単価は1㌔当たり33円から46円に上昇し、金額は63億440万円(前年比25・1%増)。

 釧路管内で着業者が多いコンブは、数量が2243㌧(同22・1%減)で、金額も32億5381万円(同12・8%減)と振るわなかった。コンブ漁場が3月に流氷の被害を受けたため、浜中漁協が6月のサオマエコンブ漁を取りやめ、成コンブ漁が始まった7月以降は天候不順で各漁協の操業日数が前年より少なかった。スケソウダラも数量2万8795㌧(同35・4%減)、金額17億3203万円(同11・7減)と不振だった。

 カキは数量が379㌧(同13・8%増)、金額が12億5620万円(同17・5%増)と好調。近年不漁だったイカは数量505㌧(同871・2%増)、金額4億2731万円(同2137・9%増)だが、依然として低水準にとどまっている。サケは数量が1257㌧(同4%増)で5年連続1000㌧台となり、金額も12億2697万円(同11・1%増)で6年連続10億円台。(荒井純)

[写真/天候不順で操業日数が減少したコンブ漁(5月、釧路市千代ノ浦漁港)]


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