コラム【余塵】釧路市

新聞のコラム

 新聞の1面下にはコラムが設けられている。本紙は「余(よ)塵(じん)」。全国紙は読売新聞が「編集手帳」、朝日新聞が「天声人語」、毎日新聞が「余録」▼「新聞コラム読み比べ」(ニホン・ミック発行・大阪)が送られてきた。昨年の大みそか、今年の元旦で掲載された全国の主な新聞のコラムをまとめたのだが、その名前を見ると面白い▼福島民報(本社・福島県福島市)は「あぶくま抄」。阿武隈高原は茨城県北部から宮城県南部まで続く山地で、大部分が福島県。群馬県前橋市に本社のある上毛新聞のコラムは「三山春秋」。上毛三山は同県の代表的な赤城山、榛名山、妙義山を指す▼山梨日日新聞(本社・山梨県甲府市)のコラムは「風林火山」。山梨県の旧国名である甲斐国で戦国大名だった武田信玄にまつわる。徳島県徳島市が本社の徳島新聞は「鳴潮」。同県鳴門市と兵庫県南あわじ市の間にある鳴門海峡は大きな渦潮で有名▼コラムの名前には、新聞社のいろいろな思いが込められている。新聞のコラムは新聞の記事に入るきっかけをつくる「食前酒のようなもの」と教えられたことがある。時にはアルコールのきつい食前酒もある。きょうは「さらっと」飲める食前酒を心掛けてみた。(星匠)


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