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特殊詐欺防止へ 高齢者宅に電話防犯機器設置
釧路署は1日、増加傾向にある特殊詐欺被害から高齢者を守ろうと、今年に入って詐欺電話を受信した高齢者宅で、電話機に接続する防犯通話録音機を設置するとともに、特殊詐欺被害防止シールを受話器に貼るなどの被害防止対策を行った。(石川直樹)
防犯通話録音機を設置したのは、1月に詐欺電話を受けた釧路市内在住の80代女性宅。この日は女性宅に釧路署と釧路地方防犯協会連絡協議会、釧路市の担当職員らが集まり、固定電話に防犯通話録音機を接続。さらに、同協議会と同署が協働で製作したオリジナル特殊詐欺被害防止シールを受話器に貼った。
同録音機の機能は、電話がかかってくると着信音が鳴る前に「この電話は防犯のため録音しています、あらかじめご了承ください。通話を取り次ぎますのでピーという音の後でお名前をお話しください」との音声が流れ、この後着信音が鳴り、不審に感じたらそのまま放置するなどの対応ができる仕組み。
録音機を設置してもらった女性は「先月実際に施設入居の権利が当たりましたと電話が来て、おかしいと思ったのでそんな仕事やめなさいと言ってやりました。これで録音されてるのが相手に伝わるので安心感があります」。
女性宅を訪れた同署生活安全課の工藤英明警部補は「取り付けた防犯通話録音機は全国の防犯協会で推奨している機器で、防犯協会からレンタルする形。受話器のシールを見れば電話に出る前に特殊詐欺への警戒心が生まれるので、役立つと思います」とアピールしている。
[写真/㊤特殊詐欺被害防止シール㊦工藤警部補の説明を聞く女性]
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