テツ男社長のたわごと

ひがし北海道の保存車両(釧路、根室編)

 ひがし北海道には、たくさんの保存車両があります。今回は、釧路、根室地域に保存されている主な鉄道車両をご紹介します。

 

サクラとSL(釧路市幸町公園 C58 106)

 

【釧路市】

①阿寒町の炭砿と鉄道館にあるC11 65。雄別鉄道が国鉄から買い取り廃線になる1970年まで雄別炭山と釧路の間で主に石炭など貨車輸送で活躍していました。

 

②釧路製作所(川上町)に保存されている8722は明治末期に汽車会社で製造され、1957年に雄別鉄道にやってきました。1970年に同鉄道が廃止後は、関連する同社に引き取られました。経済産業省の近代化遺産に認定されています。同社は原則、土日祝日はお休みです。見学際には本社に許可を得てください。

 

③幸町公園のC58 106は、1943年に国鉄釧路機関区に配属され1972年8月6日、釧路~帯広の「さよなら運転」を最後に引退しました。戦後には天皇・皇后行啓の際にはお召機としての任務を全うしました。

 

 

【鶴居村】

情報館に、自走客車、ディーゼル機関車、有蓋貨車が保存されています。地域の開拓に欠かせなかった鶴居村営軌道は、釧路市新富士と鶴居村を結んでいました。有蓋貨車は非常に珍しいです。

 

 

【浜中町】

浜中町営軌道は、乳業工場のある茶内地区と内陸の各地域を結んでいました。北海道内の簡易軌道の中で最後まで残った軌道でしたが、1972年に廃止されました。ディーゼル機関車と自走客車の台車は2年前に整備され、保存場所も浜中町農村運動広場に移転しました。

 

 

【別海町】

①標津線西春別駅跡に鉄道記念公園があります。同公園には、サハリンに輸出されましたが帰国したD51-27、国鉄キハ22 239、ラッセル車のキ276、緩急車のヨ4642が展示されています。鉄道記念館内には標津線関連の資料もあります。

 

②国鉄奥行臼駅に隣接して保存さている別海町営軌道の8t自走客車、内燃機関車、ミルクゴンドラ車とターンテーブル跡。事務所もほぼそのままです。

 

 

【中標津町】

郷土館横に保存されているC11 209。静内機関区を経て1974年から釧路機関区に所属し主に標津線の貨物列車をけん引していました。前照灯がある二つある「カニ目」が特徴。

 

 

【標津町】

標津線川北駅跡にあるキハ22 168。雪に囲まれていると何となく今にも動きそう。

 

標津線根室標津駅跡に保存されているC11 224。同町の図書館前にありましたが、役場裏手の転車台に移転、それだけではなく自走できるように整備されました。

 

※次回は9月16日ころ更新します。


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