教育・学校釧路市

校則見直しに熱い議論 青陵中生、オンライン集会

 釧路市立青陵中学校(岩崎等校長、全校生徒399人)は19日、社会的に話題となっている校則の見直しについて、全校生徒で考え、意見を出し合う集会をオンライン形式で開いた。生徒らは熱い議論を交わし、より良い学校生活を送るための道を模索した。(鈴木大聖)

 同校で校則についての話し合いが行われるのは今回が初めて。事前のアンケート調査では、全校生徒のうち、44人が変えるべき点があると回答。対立している相手の考えを変えさせることができることも焦点となった。

 校則の改善案がある生徒は、同校の生徒の目指すべき姿として挙げられている①自信を持って生活を送れる生徒②地域・保護者たちから信頼される生徒③いつでもISSY(いじめを、しない、させない、ゆるさないの頭文字)を考えた行動・態度でいられる生徒といった3点を、きちんと守れているかを大前提に置き、意見を述べた。

 この日は2階会議室で生徒会が進行を務め、各教室とネットでつないだ。各学級1班4~8人に分かれて真剣に話し合いを重ねた結果、ツーブロックや髪を縛る決まりなど、頭髪に関する意見の話し合いが多数見られた。終了後の個人的な感想としては「学校のルールを見直すいい機会。これからも続けていきたい」「みんなの意見が聞ける場でよかった。より生活がしやすく、みんなが納得いく決まりをつくればいいと思った」などの声が上がった。

 保護者や地域住民でつくる同校のコミュニティースクール(CS)推進委員会からも4人が参加し、話し合いの様子を見守った。最後は、同委員会の星匠委員長が「学校に校則があるように、会社にも規則がある。時代によって変わっていくものなので、今回のように見直すことや意見を言い合うことが大切。今後も継続していってもらえれば」と伝えた。

[写真/意見を交わす生徒たち ]


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