コラム【余塵】釧路市

のろし

 内閣府と気象庁による北海道・三陸沖後発地震注意情報の運用が始まった。マグニチュード7程度以上の地震が発生した後、さらに大きな地震が発生する可能性がある場合に注意を促す▼まず先発地震に対する情報発信や災害対応の後、内閣府から自治体を通じて後発地震注意情報が発せられる。それを受けて住民は、いつでも避難できる準備を整えなければいけない▼地震や津波に関して次々と切羽詰まったようなニュースが流れるが、日頃の防災対策が必要ということだ。水や食料の備蓄、非常持出品の準備、家具などの転倒防止、避難経路や避難場所の家庭や職場での確認などを怠ってはいけない▼釧路、根室地方の太平洋沿岸は津波に注意しなければいけない。大きな地震が発生した場合、住民への避難情報の周知徹底が鍵を握る。そのヒントが先日ニュースとして伝えられた。それはアドバルーンを使って避難先を知らせる方法▼宮城県仙台市の大学院生が考案した。物を焼いて情報を伝達する“のろし、、のようなもの。スマホで津波情報や避難場所などを確認できるが、災害で混乱している中どれだけ使いこなすことができるか少し不安もある。アナログ的な対策も必要なのだろう。(星匠)


釧路新聞電子版のご登録はコチラ!登録月は無料!!

関連記事