飲食経済厚岸町

厚岸ウイスキー「啓蟄」充塡開始

 【厚岸】堅(けん)展(てん)実業厚岸蒸溜所(宮園4)の新商品「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓(けい)蟄(ちつ)」が今月下旬から順次、全国販売される。同蒸溜所では1月30日から充(じゅう)塡(てん)作業が始まり、10日まで出荷に向けた準備を進める。

 「啓蟄」は、同蒸溜所二十四節気シリーズ第10弾。前作「大雪」に続くシングルモルトで、国内蒸留などの基準を満たしたジャパニーズウイスキーとしては5銘柄目。オール北海道産大麦を使い厚岸で蒸留した原酒を、北海道産ミズナラやバーボン樽(だる)などで熟成した厚岸モルトがキーになっている。

 ピート感(煙臭さ)は強めで、ラベルには「ピーテッド」の文字が入り、冬眠から目覚めたクマとチョウをデザイン。ダイダイやハッサクといった和柑(かん)橘(きつ)類、紅茶、バニラといった柔らかくフルーティーな香りに、ナッツやホワイトペッパー、カラメルやオレンジピールのような苦み、塩レモンのような味わいにピートが効いた力強い余韻を楽 しめる。ピート感や塩味は厚岸特有の熟成環境が作り出す。立崎勝幸所長は「熟成4年ものがメインになり、味の厚みが出ている」と話している。

 アルコール度数は55%。700㍉㍑フルボトルで価格は1万9800円。問い合わせは同蒸溜所お客さまセンター(0120)661650へ。(河辺由記子)

[写真/新商品「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄」を手にする立崎所長]


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