テツ男社長のたわごと
御影・十勝清水・新得そして羽帯
「ひがし北海道」駅シリーズの続きです。今回は、根室本線の御影・十勝清水・新得それと廃止になった羽帯です。同本線の駅シリーズは、これで一区切りにします。次は釧網本線を予定していますが、開始は未定です。
廃止になった羽帯の駅跡にはパネルが整備されています。
【御影】
明治40(1907)年9月8日開駅
もと「佐念頃(さねんころ)」といい、アイヌ語の「サネンコロ」すなわち「サン・エンコロ」(出ている鼻)からとったものですが、ごろが悪いとのことで1922(大正11)年10月15日、この地の産物「花崗岩(かこうがん)」にちなんで「御影(みかげ)」に改められました。
駅周辺(1999(平成11)年3月19日)
花崗岩にちなんで駅名が改められた御影駅
御影駅を通過するキハ261系とかち6号
御影駅の十勝清水駅寄りにある畑作地帯を駆け抜けるキハ261系おおぞら3号
【羽帯】
1958(昭和33)年9月10日開駅
2018(平成30)年3月17日のダイヤ改正で廃止
付近にホネキップ川(長い帯状の美しい川の意)が流れ、その近くを羽帯と称していたことから駅名にしました。
駅周辺(1999(平成11)年3月21日)
羽帯駅跡を通過するH100普通列車
【十勝清水】
明治40(1907)年9月8日開駅
もと清水といい、アイヌ語の「ペケレペッ」すなわち「ペ・ペケレ・ペッ」(水の清い川)の意訳でしたが、東海道本線に同名の駅がありましたので昭和9(1934)年11月20日に「十勝」が付けられました。
駅周辺(1999(平成11)年3月23日)
町名は現在、清水町ですが駅名にあわせて十勝清水町にしようとする動きのある十勝清水駅
【新得】
明治40(1907)年9月8日開駅
アイヌ語の「シントク」すなわち「シリ・トク」(山の突起)からでたものです。アイヌ民族の人たちが酒を造るところを「シントコ」といい、これを製造するためとも伝えられています。
駅周辺(1999(平成11)年3月25日)
「北海道の重心地」のモニュメントがある新得駅
駅構内の立ち食いそば店
今年6月、新得駅横に「新得駅前地域交流センターとくとく」がオープン、1階は特産品、2階には鉄道遺産展示室「ポッポ」があり、扇形庫があったころの新得駅が正確なジオラマで再現されています
★おまけ その1
御影駅と十勝清水駅の間に平野川信号場があります。DF200のコンテナとキハ261系とかち3号の交換風景です。
★おまけ その2
5月2日の「てつ男社長のたわごと」の最後に、釧路駅に向かって左の緑の建物に北海道鉄道OB会釧路支部の事務所があり、不定期で鉄道資料室がオープンしました、との話題を掲載しました。今後の一般公開ですが、8月は23(土)、29(金)日、9月は1(月)、7(日)、13(土)、26(金)を予定しております。私は鉄道OB会の会員でもありますので、9月13日は私が会場におります。ご興味のある方は、ぜひ足を運んでください。公開の時間はいずれも10時から13時30分ころまでです。
※次回は9月1日ころに更新します。
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